ヘラクレスがやってきた!

ヘラクレスカブト カブクワ  生き物飼育

ゲームの画面より、カブトムシの角に夢中?

やあ、皆さん。今日も生き物たちは元気に動いていますよ。私の家には今、ヘラクレスオオカブトやギラファノコギリクワガタ、それにウーパールーパーやメダカまで、ちょっとした「小さな動物園」のような空間があります。

近所に住む息子夫婦の子供たち、つまり私にとっての3人の孫(小学生)が遊びに来るとき、以前は少し寂しい光景がありました。玄関に入るなり「じぃじ、Wi-Fi貸して!」と、持ってきたゲーム機に夢中になっていたんです。数学の塾講師をしている私としては、集中力があるのは良いことだと思いつつも、せっかく会いに来てくれたのだから、もっと「生きた世界」に触れてほしいと願っていました。

そんなある日、私は「魔法の仕掛け」を用意することにしました。それが、世界最大の甲虫「ヘラクレス・ヘラクレス」です。今日は、ゲーム機を置いた孫たちの目がキラキラと輝き出した、あの日の出来事をお話ししましょう。

銀行員・職人を経て辿り着いた「本物の重み」

私は20代の頃、大手都市銀行で預金業務や外回りをしていました。数字を合わせ、規律を守る毎日。その後、30代で父を継ぎ寿司職人の道へ入りましたが、実は私は「魚の目利き」が苦手で、15年でその暖簾を下ろすという苦い経験をしています。私の場合は、銀行員時代の「確実性」と職人時代の「素材へのこだわり」の両方で挫折と成功を味わってきました。

しかし、その経験があったからこそ、今、生き物を育てることの「本物の価値」がわかります。数学の公式には必ず答えがありますが、生き物の飼育には、教科書通りにいかない「ゆらぎ」があります。その「ゆらぎ」こそが、子供たちの好奇心を刺激する最大のスパイスなのです。

ある日、羽化したばかりのヘラクレスをリビングに置きました。すると、ゲームをしていた長男が「何これ、偽物?」と顔を上げました。私が「本物だよ、触ってみるかい?」と言うと、彼はゲーム機をソファに放り出し、食い入るように虫かごを見つめ始めたのです。

蛹から羽化へ。数学の公式を超えた生命の神秘

実は、孫たちに見せる前に、私はこのヘラクレスを幼虫から1年半以上かけて育ててきました。私が一番感動したのは、真夜中に蛹(さなぎ)が皮を脱ぎ、ゆっくりと羽化していく瞬間を独り占めした時です。 銀行員時代に1円の誤差を追い求めていた時や、寿司のシャリの硬さを気にしていた時とは全く違う、静かな、しかし圧倒的な生命の拍動を感じました。

その時の動画を孫たちに見せながら、「この角がどうやって作られるか知っているかい?」と問いかけます。数学の証明問題を解くように、論理的に、かつワクワクするような語り口で説明しました。孫たちは、普段の塾の生徒たちよりも真剣な表情で私の話を聞いてくれました。

「じぃじ、これって生きてるんだよね?」「何を食べてこんなに大きくなるの?」
次々と飛び出す質問の嵐。これこそが、私が「魔法の仕掛け」に込めた願いでした。デジタルな画面の中のモンスターではなく、目の前で力強く動く漆黒の角と、独特のにおい。五感すべてを使って「生命」を理解しようとする孫たちの姿に、私は心の中で小さくガッツポーズをしました。

整体の知恵で、孫と同じ目線に立ち続ける

60歳を過ぎると、あちこちにガタが来ますよね。私も腰や膝の痛みに悩まされることがあります。しかし、孫たちと同じ目線で虫かごを覗き込んだり、庭の家庭菜園で土をいじったりするには、健康な体が不可欠です。

私はこの10年、様々な整体の手法を学び続けてきました。私の場合は、毎朝のウォーキングの後に、独自のストレッチを取り入れて、孫と同じように深くしゃがみ込める可動域を維持するようにしています。 痛みに負けて「じぃじは座ってるから勝手に見てなさい」と言ってしまったら、この魔法は解けてしまいます。自分の体を整えることは、孫たちとの「知的な遊び」を続けるための、大切なしごと(投資)なのです。

塾で数学を教える時もそうですが、教える側が一番楽しんでいなければ、相手には伝わりません。腰が痛いときは、学んだ整体の知識でセルフケアをし、万全の状態で「じぃじ博士」として孫たちを迎え入れる。このサイクルが、今の私の生きがいです。

まとめ:シニア世代こそ、趣味の「種」をまこう

ヘラクレスがやってきたことで、我が家には笑顔と驚きが増えました。今では、孫たちは家に来るなり「クワガタのゼリー、私が替える!」「ウーパールーパーのご飯は?」と、進んで生き物のお世話を手伝ってくれます。ゲーム機がリビングに転がったままになっているのを見ると、少しだけ誇らしい気持ちになります。

もし、あなたが「孫との会話が続かない」とか「退職して毎日が単調だ」と感じているなら、何か一つ、生き物を育ててみるのはいかがでしょうか。メダカ一匹からでも構いません。そこには、かつての仕事で培った「観察力」や「忍耐力」を活かせる、素晴らしい世界が広がっています。

私の「魔法の仕掛け」は、これからも増え続ける予定です。次は家庭菜園で採れた野菜を使った料理で、孫たちを驚かせようと企んでいますよ。さあ、あなたも「好奇心の公式」を解き明かす旅に出かけてみませんか?




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